CTC、鳥取県情報センターの鳥取県庁向けクラウドシステムを構築

仮想化統合インフラ「Vblock」によるシステム導入事例は国内初

2011年05月16日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、代表取締役社長:奥田 陽一、本社:東京都千代田区)は、株式会社鳥取県情報センター(代表取締役社長:谷口 真澄、住所:鳥取県鳥取市、以下:TIC)が鳥取県と県下の市町村、企業向けに提供するクラウドサービスのシステム基盤を、仮想化統合インフラ「Vblock(ヴイブロック)」で構築しました。Vblockは、CiscoSystemsのIAサーバ、EMCのストレージ、VMwareの仮想化ソフト、さらにこれら製品の管理ツールを組み合わせたパッケ ージ製品です。Vblockによるシステム導入事例は国内初となります。

従来からTICでは、鳥取県庁をはじめ自治体職員向けの人事システムや会計システム、さらに県民向け住基サービス等のシステム開発および運用管理サービスを提供しています。TICでは、鳥取県が2009年10月、システム機器調達と運用コストを最小限にしながらタイムリーな行政サービスの実現を目指して打ち出した「鳥取県情報システム全体最適化計画」に基づき、各種システムを運用していたサーバ群の仮想統合および各種システムのクラウドサービス化を実現しました。これにより、サーバ台数を大幅に集約するとともに、これまで数週間必要だったシステムの準備期間を1日に短縮しました。さらに、鳥取県および県内の自治体および民間企業も利用できるクラウドサービスを2010年9月1日よりスタートしました。

CTCは、これまでにも様々なベンダー製品を組み合わせた仮想化システム基盤の設計、構築、運用で豊富な実績を有しています。また、この度システム基盤として採用したVblockは、CiscoSystems、EMC、VMwareの3社による事前検証済み構成であるため、システム導入前の事前検証作業を大幅に削減することが可能なパッケージ製品であり、さらに3社のサポートチームが連携しシームレスな保守サポート体制を提供することも特長です。これにより、今回のシステム構築プロジェクトは、構築から導入、運用教育までを10日間で実現しました。またCTCは、CiscoおよびEMC製品の自営保守サービスを提供していることから、Vblockのシームレス保守サポートに加え24時間365日でオンサイト保守サービスを提供しています。

今後CTCは、最新ソリューションおよびサービスにより、TICのクラウドサービスの拡充および品質向上をサポートしていきます。また、豊富なクラウド基盤構築および運用実績をもとに、自治体および企業に対して、Vblockをはじめとするクラウド基盤パッケージの販売拡大に注力する方針です。

なお、TICのクラウドサービスのシステム運用は、堅牢で高いセキュリティを確保しているNTT西日本のデータセンターを利用しています。今後TICは、TICが運用している鳥取情報ハイウェイを利用し、鳥取県をはじめとする県内の市町村や学校、病院、民間企業等へサービスを拡大する予定です。

Vblockについて

Vblockは、CiscoSystems、EMC、VMwareの3社が、CiscoのUCSとEMCのストレージ、VMwareのvsphereを組み合わせてパッケージ化した統合型のクラウド基盤パッケージです。3社にて事前検証されたパッケージであるため相互接続性や拡張性の課題を解消しシステム連携やパフォーマンスについても最適化されており、クラウド基盤としてサーバ、ストレージ、ネットワークの各コンポーネントを一元的に管理できる特長があります。また、3社によるシームレスなサポートによりサービスレベルの高いサポートを提供します。

システム概要図

システム概要図

株式会社鳥取県情報センター(TIC)について

TICは、1969年4月に財団法人として設立し、2008年12月に株式会社化。財団法人設立以来40年間にわたり鳥取県の行政業務をサポートし、その間に蓄積された幅広い知識と実績を活かし、業務システムや情報通信インフラの計画・立案から設計・開発・導入、運用管理に関する事業とクラウドサービス事業を展開。鳥取情報ハイウェイを総合的にサポートしています。

TICが提供するクラウドサービス

・電子調達システム ・電子申請システム ・総合行政システム
・公会計システム ・税関連システム ・人事管理システム
・給与計算システム ・勤怠管理システム ・各種認証システム
・児童福祉システム ・介護保険システム ・障害者福祉システム
・医療系システム ・教育系システム ・文書管理システム
・農業/漁業関連システム ・公共料金システム ・テレビ会議システム
・各種プライベートシステム ・各種公開システム

など

鳥取県情報システム全体最適化計画

鳥取県が、2009年10月7日より業務の効率化と経費節減及び県内IT産業の振興のため鳥取県情報システム全体最適化検討委員会にて調査・検討を重ね、地域情報プラットフォームに準拠した鳥取県の次世代情報システムの計画を策定しました。その中で、基幹系業務システムのオープン化に対する方針とオープン化されたシステムを集約化することを決定しました。

※関連URL(鳥取県情報政策課)
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=10008新しいウィンドウで開く

今回の発表にあたり、ベンダー各社からコメントを頂いております。

シスコシステムズ合同会社

このたびの株式会社鳥取県情報センター様の鳥取県向けクラウドシステムの構築において、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様と連携し、日本初となるVblockの導入を支援出来たことを大変喜ばしく思います。シスコは、サーバとネットワークを融合し、VMware仮想環境に最適化されたCiscoUCSの構築において豊富な経験をお持ちの伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様とともに、今後もお客様のニーズに応えるインテリジェントなネットワークソリューションや、仮想化・クラウド環境のプラットフォームの提案を目指してまいります。

シスコシステムズ合同会社 代表執行役社長 平井 康文

EMCジャパン株式会社

このたび、株式会社鳥取県情報センター様のクラウドサービスの基盤として「Vblock」が採用されたことを大変嬉しく思います。
「Vblock」は、パフォーマンスや拡張性など、クラウド構築で重要視されるすべてをEMCジャパン、シスコ、ヴイエムウェアの3社を中心に結成したVCE連合にて事前検証済みです。
システム構築から稼働開始までの期間を大幅に短縮できると同時に、稼働開始後も3社が連携した保守サポートで、お客様へさらなる信頼をご提供できると自負しています。今後も伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様とともに、お客様が安心してクラウドサービスを提供できるよう、IT基盤の側面から支援してまいります。

EMCジャパン株式会社 代表取締役社長 山野 修

ヴイエムウェア株式会社

ヴイエムウェア株式会社は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下CTC)様が株式会社鳥取県情報センター様のクラウドサービス基盤に「Vblock」を導入されたことを嬉しく思います。弊社の業界をリードする仮想化ソリューション及びクラウドソリューションと弊社販売パートナーの最上位レベルのSolution Provider PremierパートナーであるCTC様の技術力、事前検証及び統合されたクラウド基盤「Vblock」により、お客様のクラウド移行を迅速かつ安全に行うことが出来ると確信しています。

ヴイエムウェア株式会社 代表取締役社長 三木 泰雄

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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