CTC、建設・建築3Dモデルの属性管理ソフトウェア「Navis+」を開発

施工の段階に応じて、施工手法やスケジュール情報、計測情報を3Dモデルに付加

2014年01月20日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、建設・建築で使用される3次元モデルに、設計・施工や画像等の属性情報を付加して、管理するためのソフトウェア「Navis+(ナビスプラス)」を開発しました。総合建設業者や建設コンサルタント、ファシリティマネジメント業者を中心に、本日から本格的に営業展開します。価格は、スタンドアロンライセンスが50万円、ネットワークライセンスが60万円です。1年間で約100社への提供を目指します。

背景

建築・建設分野では、構造物のライフサイクルコストの中で、施工・維持管理にかかるコストが約8割を占めており、従来の台帳ベースの管理から、ITを活用した情報の一元化による効率化が望まれています。そのような中、構造物ライフサイクルの全ての段階で、3次元モデルを使用して施工情報を共有するBIM(Building Information Modeling)やCIM(Construction Information Modeling)と呼ばれる手法が提唱されており、計画、設計、施工、維持管理のプロセスで情報を共有することで、工事の品質や安全性が高まると期待されています。

Navis+の特長

今回、CTCが開発したNavis+は、建築・建設インフラ向け3次元設計ソフトウェアでトップシェアの、米AutoDesk社製プロジェクトレビューソフトウェアNavisworks上で動作するアドオンソフトです。CADやモデル作成ソフトウェアで作成した3次元モデルに、エクセルなどで編集した設計・施工・計測情報、修繕・点検情報、画像・ドキュメント類の属性情報を、設計・施工・管理の各フェーズに応じて付加していくことで、各担当者間やプロセス間での情報の受け渡しを容易にします。時間情報を元にしたアニメーションの活用により、施工過程を直観的に把握することもできます。Navisworksが対応しているCADデータモデルのIFC(Industry Foundation Classes※1)フォーマットを始めとして、建築・建設分野で普及している50種類以上のファイルフォーマットに対応しています。 Navis+により、測量会社、建設コンサルタント、建設会社に加え、工事関係者や発注者で、情報をスムーズに共有でき、設計、施工、維持管理のプロセスで一貫したモデルを利用することができます。

今後の展開

昨今の海外へのインフラ輸出の増加に伴い、英語を含めた多言語対応も予定しています。 また、CTCは、9月に、CIMに対応した建設分野向けの情報共有クラウドサービスCIM-LINKを開始しており、今後は、Navis+も合せて建築・建設分野でのIT利用を促進し、老朽化対策を含めた社会基盤の安全性と品質の向上に貢献していきます。

Navis+による3次元モデルでのデータ統合イメージ

Navis+による3次元モデルでのデータ統合イメージ

株式会社大林組が橋梁の工事で作成したNavis+の画面。計測した情報を色分けして橋梁の3次元モデルに反映している。

  • ※1 IFC(Industry Foundation Classes)について 構造物を構成する窓や壁などの要素をデータで表現する際の仕様。建設業界のデータ共有化による相互運用を目的とするグローバル団体IAI(International Alliance for Interoperability)が管理している。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部


E-mail:press@ctc-g.co.jp

Webフォームからのお問い合わせ新しいウィンドウで開く

現在掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

  • このページについてツイッターでツイート(新しいウィンドウで開く)
  • このページをフェイスブックでシェア(新しいウィンドウで開く)