IoT向けのデータ分析ソリューションを強化

Cisco社とSAS社による統合IoTプラットフォーム「Cisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platform」を取り扱い開始

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2017年10月20日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、米Cisco Systems, Inc.(以下:Cisco社)と米SAS Institute Inc.(以下:SAS社)が共同で開発した統合IoTプラットフォーム「Cisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platform」の取り扱いを本日から開始します。センサーからの大量データをリアルタイムに分析するためのプラットフォームで、IoTを活用して業務の自動化や予測の高度化を図る、製造業や情報サービス業、流通業の企業を中心に提供します。Cisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platformの構築やサポートサービスと合わせて3年間で20億円の売上を目指します。

センサーや制御機器、ロボットなどを活用したIoT環境には、大量のデータを瞬時に処理し、高度でリアルタイムな分析や予測技術が求められています。そのため、データ量や通信速度、分析手法や回答速度などを含めた環境の制約や高度な要求に対応する手法として、分析を分散するフォグ・コンピューティングに注目が集まっています。

Cisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platformは、ストリーミング・データを発生と同時に評価・分析するSAS Event Stream Processingや機械学習を含むAI技術に基づいたSAS社の高精度なIoTアナリティクスと、Cisco社のルータ、スイッチなどのネットワーク製品やUCSサーバを組み合わせたフォグ・コンピューティングの実行環境です。本ソリューションは、1秒間に数百万イベントに上るストリーム・データに対し、エッジデバイス上でAI技術を活用して異常判別や複雑なパターン識別をリアルタイムで実行し、製造業でのプロセスの効率化やIoTによるサービスの創出を実現します。また、予測モデルの運用機能も搭載しており、モデルのライフサイクル管理やストリーミング・データの傾向に応じたモデルの適用などを通して、予測の継続的な改善を可能にします。
CTCは、Cisco社製品およびSAS社製品の国内最大の販売実績や大規模なシステム構築・運用実績があることに加えて、1990年代初頭から情報活用ビジネスを開始したノウハウをベースにSAS Analyticsを使用したデータ分析や検証サービスも提供しています。Cisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platformについては、設計・導入からシステム構築と運用サポート、既存システムとの連携などをトータルに担います。
また、IoTについての大規模なデモンストレーションや検証を行う「IoTデジタルLAB」でもCisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platformを導入し、各種センサーや既存システムからのデータ収集、端末側で行うフォグ・コンピューティング、異常値の除去やデータフォーマットの統一などのデータ加工、分析の継続的な高度化を可能にする機械学習などを含めた、お客様の目的に応じた検証を行います。
今後CTCは、Cisco社及びSAS社と共同でCisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platformの普及に努め、IoTの活用によるお客様ビジネスの拡大と共に、政府が主導する世界に先駆けた「超スマート社会」の実現(Society 5.0)に貢献していきます。

Cisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platformの特長

フォグ・コンピューティング:シスコのIoTゲートウェイに「SAS® Event Stream Processing」を組み込むことで、データを生成しているデバイスやセンサーのすぐ近くで「流れているデータ」に対して分析モデルを瞬時に適用し、アラートの起動やデータの処理などについて判断します。

柔軟なエンタープライズ・コンピューティング:エッジレベルで分析やデータの選別をベースに、データセンターでの高度な分析を可能にします。SAS社が長年培った、ビジュアライゼーションやデータ・マイニング、機械学習などを適用して、新しい予測や新しい分析モデルを作成することができます。

管理:エッジとデータセンター/クラウドなどのデバイスについてネットワーク設定やステータスの確認を含めたCisco社のノウハウに基づく効率的な管理を実現。

今回の発表に際し各社から以下のコメントをいただいています。

シスコは、CTCによる「Cisco SAS Edge-to-Enterprise IoT Analytics Platform」向け構築やサポートサービスの発表を心より歓迎致します。
本プラットフォームは、SASの高精度なIoTアナリティクスと、シスコのネットワーク製品及びサーバを組み合わせたフォグ・コンピューティングの最適化されたプラットフォームとなります。
今回、長年ネットワーク分野での構築/運用実績のあるCTCが、本プラットフォームをワンストップに提供開始することで、さらなるお客様のデジタルビジネスの拡大につながるものと期待しています。

シスコシステムズ合同会社
専務執行役員 パートナー事業統括
高橋 慎介

IoTの分野で多くの実績を持つ弊社ソリューションとCisco社製品を組み合わせたIoT統合プラットフォーム環境を先進的なトータル・ソリューション・プロバイダーであるCTCが取り扱いを開始することを心より歓迎いたします。
今回の協業にあたり、SAS Institute Japanでは、最新のAIを取り入れた分析環境までをカバーする弊社の幅広いソリューションで、IoTの活用を支援してまいります。

SAS Institute Japan株式会社
代表取締役社長
兼 日本・韓国 地域統括 バイスプレジデント
堀田 徹哉

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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