企業のセキュリティ対策強化を促進するプライベートSOC構築支援サービスを開始

マイクロソフトのセキュリティ監視基盤「Microsoft Sentinel」を利用し、マネージド・セキュリティ・サービスを強化

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2022年04月14日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、高度化・巧妙化するサイバー攻撃への対策として期待されるセキュリティ・オペレーション・センター(SOC)の、お客様自社での構築や運営を支援する「プライベートSOC構築支援サービス」を開始します。「プライベートSOC構築支援サービス」は、企業が導入しているセキュリティ機器を監視し、収集したセキュリティログをもとに脅威を分析するサービス「CTCマネージド・セキュリティ・サービス(CTC-MSS)」から提供されます。セキュリティ監視基盤(SIEM:Security Information and Event Management)には、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で稼働する「Microsoft Sentinel」を採用し、サービスを強化しました。CTC-MSSは、クラウドの利用やテレワークの活用を進めている企業を中心にサービスを展開し、3年間で100億円の売上を目指します。

昨今のサイバー攻撃は、特定企業を狙った標的型攻撃やファイル暗号化によるシステム停止、といった手法を通してビジネスへの大きな影響を及ぼすものが多く、各企業では業務のデジタル化とともに更なるセキュリティ対策が急務となっています。一方で、複雑化が進むセキュリティには、高度なセキュリティ人材の確保と育成、セキュリティ監視基盤の最新化と運営が求められますが、企業単独でそれを実現することは非常に困難になってきています。これを解決する手段の一つとして、SOCの期待が高まっていますが、自社のセキュリティ要件や環境に特化した柔軟な対応が大きな課題となっています。

また、クラウドの利用やテレワークを含めた働き方の多様化により、企業のITシステム、ITインフラは、従来からのオンプレミスシステムとクラウドサービスが混在するハイブリッドクラウド環境に進んでおり、社内外でのセキュリティ対策はますます複雑化しています。

CTCでは、ITシステム、ITインフラへの多種多様化するお客様のニーズや課題に対して、ハイブリッドクラウド環境を継続的に最適化して提供するための4つのサービス群を「OneCUVIC」というブランド名称で展開しています。今回予定しているセキュリティサービス強化もその一つにつらなるものです。

  1. アプリケーション・データの特性に応じた、様々な企業システムのクラウド移行検討、計画と実行
    (クラウドネイティブ化支援)
  2. 1の計画を実現するために適切な各種クラウド基盤やデータセンターサービスの提供
  3. ハイブリッドクラウド環境をつなぎ・守るための、ネットワーク&セキュリティサービスの提供
  4. ハイブリッドクラウド環境のUXの向上を実現するための統合状態監視&マネージドサービス

CTCは、企業システムを24時間365日遠隔監視する「CTCセキュリティ・オペレーション・センター(以下:CTC-SOC)」を2014年に開設し、セキュリティの遠隔運用サービスCTC-MSSを提供しています。今回、SIEMにMicrosoft Sentinelを採用したことで、検知対象のセキュリティ機器/サービスの網羅性が大きく向上するとともにサービスも強化しています。具体的には、①オンプレミスのネットワークセキュリティ対策に加えて、クラウド利用やテレワークで必要となるCASB(Cloud Access Security Broker、クラウドサービスの利用監視)、SASE(Secure Access Service Edge、セキュリティとネットワークの統合監視)、EDR(Endpoint Detection and Response、エンドポイント監視)の各サービスの統一的な監視、②インシデントの検知から管理、対応までを自動化(セキュリティオーケストレーションによる自動応答)、③人工知能の活用によるセキュリティ業務の効率化などです。

また、お客様が自社固有の要件・仕様を反映したプライベートSOCを構築するニーズにこたえるため、CTC-SOCで培ったノウハウを活用した「プライベートSOC構築支援サービス」では、お客様環境のSIEM立ち上げ・運用に必要となる各種サービスを提供します。今後、CTC-MSSから提供されるインシデント対応サービスや脅威情報サービスの追加を計画しており、より強度の高いセキュリティ対策を実施することが可能になります。

CTC-MSSから提供されるプライベートSOCのイメージ

CTC-MSSから提供されるプライベートSOCのイメージ

今後も、デジタル化・ハイブリッドクラウド化を進めるお客様への安全な運用とセキュリティ対応力の強化として、Microsoft 365のための防御ソリューションMicrosoft 365 Defenderや、Microsoft Azureを中心としたマルチクラウド環境への一層の対応を視野に、CTC-MSSのサービスを拡充していきます。

今回のプレスリリースにあたり、以下のコメントをいただいております。

日本マイクロソフト株式会社は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様の「プライベートSOC構築支援サービス」の提供開始を心より歓迎致します。変化するビジネスニーズに応じたデジタルトランスフォーメーションをより迅速且つセキュアな構築・展開が求められる昨今、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様がお持ちの各種デジタルトランスフォーメーション領域でのマイクロソフトテクノロジーの深い知見と技術力を軸に、Microsoft Sentinelをセキュリティ監視基盤に採用頂いた本プライベートSOCサービスの提供を通じて、お客様システム環境のより安心・安全な運用と更なるセキュリティ対応力の強化へ大いに貢献することを確信しています。今後とも、日本マイクロソフト株式会社は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様との強力な連携を通じて、お客様のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献して参ります。

日本マイクロソフト株式会社
パートナー事業本部 副事業本部長
サービスパートナービジネス統括本部
業務執行役員 統括本部長
近藤 禎夫

本件に関連するソリューションWebサイト

  • Microsoft、Azure、Microsoft Sentinel、Microsoft 365、Microsoft 365 Defenderは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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