インターネット上の脅威情報を監視する「脅威インテリジェンスモニタリングサービス」を開始

脅威動向をダークウェブも含めて監視し、サイバーセキュリティ対策の運用支援を強化

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2022年09月15日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、インターネット上のお客様に関わる脅威情報を監視する「脅威インテリジェンスモニタリングサービス」の提供を開始します。Recorded Future, Inc.(CEO:Christopher Ahlberg、本社:米国マサチューセッツ州)のSaaS型のサービス「Recorded Future Intelligence Cloud プラットフォーム」を活用して、不法な情報の売買や攻撃予告などが行われるダークウェブを含めて監視し、新たな脅威を早期に発見して、迅速な対応につなげるサービスです。CTCのサイバーセキュリティ運用サービス「CTCマネージド・セキュリティ・サービス(CTC-MSS)」から提供されます。サイバー脅威インテリジェンスサービスを含めたCTC-MSSで、3年間で100億円の売上を目指します。

近年、特定の組織の機密情報や個人情報を盗み取ることを目的としたサイバー攻撃が増加しています。攻撃者は、一般的な検索エンジンではアクセスできないダークウェブと呼ばれる領域を中心に活動を拡げているため、ダークウェブの脅威動向を捉えることが、サイバーセキュリティ対策における重要な要素となっています。しかし、ダークウェブへのアクセスや調査は、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)に感染する可能性があるだけではなく、攻撃者の考えや行動に関する知見など、高度な専門知識が必要とされています。

今回提供するサービスは、インターネット上での脅威動向をダークウェブも含めて監視し、お客様に関連する機密情報の流出状況や、サイバー攻撃の計画や手法などの動向と対処法などを報告するものです。機械学習、自然言語処理といった独自技術を用いてインターネット上から脅威情報を収集するRecorded Future Intelligence Cloudプラットフォームを活用しています。お客様ドメインのIDやパスワードなどの流出した認証情報、お客様のWebサイトと類似したフィッシングサイト、ハッカーによる新たな攻撃手法や、攻撃対象となった脆弱性情報も収集します。収集した情報をCTC-MSSのアナリストが分析し、お客様における被害の発生を未然に防ぐ対処方法を報告します。

本サービスにより、以下のことが可能になります。

  • お客様の情報資産やブランドがサイバー犯罪で悪用されるリスクを低減
  • サイバー攻撃計画を事前に把握することで、攻撃発生前に対策を実施
  • 攻撃者観点のサイバーセキュリティ脅威インテリジェンスに基づく、迅速な意思決定
  • 脅威インテリジェンスを活用するための人材確保、育成、体制作りの時間やコストを低減

CTCは企業システムを24時間365日遠隔監視する「CTCセキュリティ・オペレーションセンター」にもRecorded Future Intelligence Cloudプラットフォームを採用し、検知した脅威の通知品質の向上と、セキュリティ監視能力を強化しました。具体的には、従来のセキュリティ機器の監視に加え、ネットワークのアクセスログも含めて監視対象の機器を拡充し、脅威インテリジェンスの活用により潜在的なセキュリティ上の脅威が検知・通知できるようになりました。

今後も、マルチクラウド化・ハイブリッドクラウド化を進めるお客様への安全な運用とセキュリティ対応力の強化として、Recorded Future Intelligence Cloudプラットフォームをはじめとした様々なセキュリティベンダーを活用し、CTC-MSSのサービスを拡充していきます。

CTCのハイブリッドクラウドへの取り組み「OneCUVIC」

クラウドの利用やテレワークを含めた働き方の多様化により、企業のITシステム、ITインフラは、従来からのオンプレミスシステムとクラウドサービスが混在するハイブリッドクラウド環境に進んでおり、社内外のセキュリティ対策はますます複雑化しています。

CTCでは、多種多様化するハイブリッドクラウド環境に対するお客様のニーズや課題に対して、様々なテクノロジーやサービスを組み合わせることで、お客様のハイブリッドクラウド環境をシンプルにセキュアなDX基盤に変革していくための取り組みを、「OneCUVIC」というブランド名称で展開しています。具体的な取り組みは以下1~4の通りで、今回予定しているセキュリティサービス強化もその一環です。

  1. アプリケーション・データの特性に応じた、様々な企業システムのクラウド移行検討、計画と実行(クラウドネイティブ化支援)
  2. 1の計画を実現するために適切な各種クラウド基盤やデータセンターサービスの提供
  3. ハイブリッドクラウド環境をつなぎ・守るための、ネットワーク&セキュリティサービスの提供
  4. ハイブリッドクラウド環境のUXの向上を実現するための統合状態監視&マネージドサービス

今回のプレスリリースにあたり、以下のコメントをいただいております。

レコーデッド・フューチャー・ジャパンは、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)様の「脅威インテリジェンスモニタリングサービス」のリリースによるCTCマネージド・セキュリティ・サービス(CTC-MSS)の拡充を心より歓迎いたします。攻撃者の組織化や巧妙化などを背景にセキュリティリスクはますます高まっており、大きなインシデントに発展する前にいかにリスクを察知し迅速な対策を講じるかが企業活動を継続するうえで重要な課題になってきています。CTC様のノウハウに基づいた「脅威インテリジェンスモニタリングサービス」と弊社の「Recorded Future Intelligence Cloud」プラットフォームとの組み合わせが、お客様のプロアクティブなセキュリティ対策に貢献できるものと確信しております。今後もCTC様とのパートナーシップをより強固なものとしつつ、お客様のセキュリティリスク軽減に貢献するソリューションを展開してまいります。

レコーデッド・フューチャー・ジャパン株式会社
執行役社長 牛込 秀樹

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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