沖縄のセキュアイノベーションに出資し、セキュリティ事業を拡大

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（代表取締役社長：柘植 一郎、本社：東京都港区、略称：CTC）は、セキュリティ・オペレーション・センター（SOC）の運用や脆弱性診断サービスを手掛ける株式会社セキュアイノベーション（代表取締役社長：栗田 智明、本社：沖縄県那覇市）に出資し、セキュリティサービスやノウハウの相互連携を通じたセキュリティ事業の体制強化に向けて協業を開始します。

近年、複雑化、悪質化するサイバー攻撃が増え続けており、セキュリティインシデントが発生した際にも、セキュリティ専門の対策チームによる初動対応が必要になっています。脅威の検知、駆除、事後対応などの検討、対策の実行に精通した人材が求められる中で、多くの企業ではセキュリティ人材の確保が大きな課題となっています。

今回の協業で、両社は、セキュリティサービスを相互に補完して、企業システムを24時間365日遠隔監視するSOCをはじめとするセキュリティ事業の体制を強化します。複数拠点にまたがる大規模かつ複雑なシステムの監視サービスに加え、特定の部門やプロジェクトで利用される中小規模のシステムに適したスモールスタートでの導入が可能になり、セキュリティ人材が不足する企業に対して更に柔軟で網羅的なマネージドセキュリティサービスが提供できるようになります。

セキュアイノベーションは、沖縄県のセキュリティ専業ベンダーで、教育機関や教育事業者との連携によりセキュリティ人材の確保と育成に努めています。中小規模システム向けのマネージドセキュリティサービスや、ネットワークやアプリケーション、様々なデバイスとの通信を伴うIoT機器に対する脆弱性診断サービスなどを提供しており、2022年には、車両の各種センサーや機器などを制御する車載ネットワークのセキュリティに関して、名古屋大学との共同研究も開始しています。

CTCは、インターネット上の脅威動向を調査・分析してセキュリティ対策に活かすマネージドセキュリティサービスを、CTC-SOCを通して国内外の多くの企業に展開しており、お客様自社でのSOCの構築や運営を支援する「プライベートSOC構築支援サービス」も提供しています。2023年には、脅威情報と生成AIを活用したサービスを開発し更なるセキュリティ監視能力の強化を図っています。

今後両社は、それぞれのノウハウを活かして、車載ネットワークシステム、工場やプラントの運転を制御する技術（Operational Technology：OT）に関するセキュリティサービスの開発を進めます。ますますセキュリティ需要の高まりが予想される東南アジアに向けたマネージドセキュリティサービスの提供も視野に入れ、日本国内外におけるセキュリティレベルの向上、安心安全な社会の実現に貢献していきます。