クラウドネイティブ化の技術支援サービス「C-Native」を強化

コンテナ環境の自動構築、シークレット管理、AIによるオブザーバビリティ機能を追加

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2022年04月20日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、クラウドネイティブ化の技術支援サービスである「C-Native」の強化として、コンテナ環境の自動構築、マルチクラウドに対応したシークレット管理、AIによるオブザーバビリティ(可観測性)の3つの機能を追加します。C-Nativeは、レッドハット社のコンテナ管理プラットフォーム「Red Hat OpenShift」を中心とするクラウドネイティブ化の技術支援サービスであり、2020年10月から提供しています。CTCは国内で期待が高まるハイブリッドクラウドサービスの高度化・多様化に応えることを目的にC-Nativeの機能を強化しました。

企業のクラウド活用が進む中で、自社のアプリケーションをクラウドに最適化させる動きであるクラウドネイティブ化への期待が高まっています。クラウドネイティブ化は、コンピューティングリソースの利用を柔軟に伸縮可能にするとともに、迅速なアプリケーション開発・リリース・再利用を容易にします。また、オンプレミス~プライベート・パブリッククラウドの違いを意識することなくアプリケーションの利用を可能にします。このクラウドネイティブ化のメリット活用により、即応性のあるビジネス展開が期待されています。

しかしその一方で、コンテナ環境構築・シークレット管理・システム運用/セキュリティ対応の負荷増大により、自社への導入や定着への課題が取り上げられています。

CTCでは、ITシステム・ITインフラへの多種多様化するお客様のニーズや課題に対して、様々なクラウドや新旧技術が混在するハイブリッドクラウド環境を継続的に最適化して提供するための4つのサービス群を「OneCUVIC」というブランド名称で展開しています。その1つが“お客様のクラウドネイティブ化支援を進める”ことで、今回の機能強化はその一環です。OneCUVIC全体で2025年には年間650億円の売上を目指します。

今回追加する、コンテナ環境の自動構築の機能では、設定ファイルを元に新たなインフラを自動で構築することが可能となり、人為的なミスを防止できるとともに、Webサービスへのアクセスの急増にタイムリーに対応できます。

認証情報を管理するシークレット管理機能は、従来はシステムの増加に応じてシステム間の連携や他システムとの接続に関して個別に認証設定する必要があったものを、容易に認証・認可できるようにしました。これにより、作業負荷や作業ミスを軽減し、安全なシステム連携と運用が可能になります。

システムの運用監視を行うAIによるオブザーバビリティ機能は、膨大な量のシステムリソース情報・ログ情報・トレース情報の可視化だけでなく、AIを用いた障害原因の分析により、高度なオブザーバビリティ環境を実現します。

CTCは、今回強化したC-Nativeを含むOneCUVICの提供により、クラウドネイティブ環境下のアプリケーションやシステムアセスメント、システム環境の設計や構築、既存システムとの連携、運用の設計や継続的な開発(CI/CD)を支援します。

C-Native強化機能

強化機能 概要 ツール
コンテナ環境の
自動構築
  • インフラの構成やポリシーをコード化し、自動化
  • マルチクラウド環境でワークフローの共通化を実現
Terraform
(米国HashiCorp, Inc.)
シークレット管理
  • マルチクラウド環境で稼働する複数システム、またはアプリケーションの認証認可を一括管理・暗号化
  • 時限的、または動的なパスワードを各システムで実現
Vault
(米国HashiCorp, Inc.)
AIによるオブザーバビリティ
  • オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム
  • 根本原因の分析や通知などのAIによる自動対応
  • マルチクラウド環境での監視及びログ分析
Dynatrace
(米国Dynatrace LLC)

CTCは、Red Hat OpenShiftを中心とした国内の2つのパートナープログラムに参加しています。OpenShiftと互換性のあるコンテナソフトウェアの提供に関連したRed Hat Kubernetes Operator Projectと、OpenShiftのマネージドサービスに係るRed Hat OpenShift Managed Practice Programです。また4月には最上位のパートナープログラムであるRed Hat Premier Businessパートナーに日本で初めて認定されました。今後もC-Nativeの提供を通して、お客様のハイブリッドクラウドの高度化・多様化を強力に支援していきます。

OneCUVICについて

OneCUVICは、仮想化基盤の構築・運用と海外パブリッククラウドサービスへの強みを持つCTCが展開する、4つのサービス群からなるハイブリッドクラウド環境の構築・運用サービスです。アプリケーションやデータの特性に応じて適切なクラウドサービスを選定し移行・構築するのみならず、企業ITシステム全体にわたる統合的な運用と、多機能化が求められるセキュリティ対策を提供します。お客様は、ベンダーロックインからの解放と、継続的な企業IT全体の高度化を実現することが可能になります。

  1. アプリケーション・データの特性に応じた、様々な企業システムのクラウド移行検討、計画と実行
    (クラウドネイティブ化支援)
  2. 1の計画を実現するために適切な各種クラウド基盤やデータセンターサービスの提供
  3. ハイブリッドクラウド環境をつなぎ・守るための、ネットワーク&セキュリティサービスの提供
  4. ハイブリッドクラウド環境のUXの向上を実現するための統合状態監視&マネージドサービス

今回のプレスリリースにあたり、以下のコメントをいただいております。

この度、CTCの「C-Native」に、さらなるクラウドネイティブを推進する3製品が加わり、業界をリードするエンタープライズKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShiftを、より多くのお客様にご活用いただける体制が整ったことを大変光栄に思います。
CTCは、OpenShiftマネージド支援プログラムであるRed Hat OpenShift Managed Practice Programの一員で、レッドハットSRE(Site Reliability Engineering)の最新運用ノウハウを取得されており、さらに新しく新設されたRed Hat Premier Businessパートナーに認定されました。
今後もレッドハットは、CTCとの協業を通して、日本企業のクラウドネイティブ環境の構築、活用の支援に貢献して参ります。

レッドハット株式会社
副社長執行役員 パートナーエコシステム事業本部長
金古 毅

弊社のソフトウェア・インテリジェンス・プラットフォームを「C-Native」に追加いただき、大変嬉しく思います。この新たなサービス拡充によって、伊藤忠テクノソリューションズ様が「C-Native」を通じてよりお客様のDXのお取り組みを支え、ビジネスの成功に寄与できることを確信しております。

Dynatrace合同会社
代表執行役員 社長
細谷 修平

CTCがHashiCorp Partner Networkにご参画いただきましたことを心より歓迎いたします。クラウドネイティブ時代におけるお客様のデジタルトランスフォーメーションと基盤のモダナイゼーションの加速と成功に、CTCとともに寄与できると信じております。マルチクラウドの信頼のおけるパートナーとして、CTCが24時間日本語テクニカルサポート窓口を提供し、弊社製品の日本市場の拡大に取り組み、クラウド運用モデルで弊社とともにお客様の課題を解決していくことを大変嬉しく思います。

HashiCorp, Inc.
日本及びアジア太平洋地域パートナーセールスディレクター
ローディ・ヒル

  • Red Hat、Red Hat logo及びOpenShiftは、米国及びその他の国におけるRed Hat, Inc. 及びその子会社の商標または登録商標です。
  • Microsoft、Azureは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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