2023年04月28日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、クラウドネイティブ環境の導入から運用までを支援するサービス「C-Native」に、ユーザーからの信頼性向上を目的とするシステム運用の方法論であるサイト・リライアビリティ・エンジニアリング(Site Reliability Engineering、以下:SRE)を取り入れた、「C-Native SRE Support Service」の提供を開始します。クラウドネイティブ化を進めるにあたってシステム運用面で品質や効率に課題を抱える企業を対象に、今後3年間で100社を超える提供を目指します。
クラウド活用に積極的な企業を中心に、クラウドの利点を徹底して活かすべくクラウドネイティブ技術を採用する動きが速まっています。クラウドネイティブ化は、迅速なアプリケーション開発によるDXの加速など多くの面でメリットが高いとされています。一方で、様々な新しい技術を組み合わせて使うことから運用が複雑になり、従来型の手法では信頼性の確保は非常に困難となります。また、人手による対応では障害発生のリスクを高め、結果的にユーザーからの信頼を損なう恐れがあり、対策が求められています。
CTCが提供する「C-Native」は、コンテナ型仮想化をはじめとするクラウドネイティブ環境の導入から運用までを、最新且つ最適な技術を投入してお客様ごとに最適な形で支援するプロフェッショナルサービスです。「C-Native SRE Support Service」は、クラウドネイティブ環境に求められる高度な運用自動化やオブザーバビリティ(可観測性※1)などの手法を用いて信頼性の高いシステム運用サービスを提供します。障害対応の品質向上や、障害自体の発生の抑制を実現するとともに、それらを通じたユーザー信頼性の向上を目指します。
C-Native SRE Support Serviceのサービス内容
① On-Boarding Service
SRE運用の設計を実施し、サービスの立ち上げを支援します。サービスレベル指標(Service Level Indicator:SLI)とサービスレベル目標(Service Level Objectives:SLO)を策定し、サービスの信頼性を高めるための運用を目指します。
② Monitoring as a Service
オブザーバビリティツールを利用し、上記で設定したSLI/SLOに基づき詳細設計を行い設定し、モニタリングサービスを実施します。障害を検知するだけでなく、なぜ起きたのか原因を探り、改善のアクションにつなげます。
③ Service Desk + Automation
サービスデスクの設置やツールによる運用自動化プロセスの導入支援を実施します。
④ KAIZEN(Postmortem + Improvement)
障害対応の振り返りを建設的に実施し、運用の改善を図ります。復旧時間の短縮やインシデント対応練度の向上とともに、障害発生頻度の抑制を目指します。
C-Native SRE Support Serviceは、お客様のハイブリッドクラウド環境をシンプルでセキュアなDX基盤に刷新するCTCの取り組みである「OneCUVIC」において、統合管理機能である「CTCオープンハイブリッドコントロールセンター(CTC-OHCC)」の一部を担います。
CTCは、今回強化したC-Nativeを含むOneCUVICの提供により、クラウドネイティブ環境と従来型システムが混在するハイブリッド環境の下でのアプリケーション開発やシステムアセスメント、システム環境の設計や構築、既存システムとの連携、運用の設計や継続的な開発(CI/CD)及びITシステム運用を支援します。
OneCUVICにおけるCTC‐OHCCサービスとC-Native SRE Support Serviceの位置づけ
- ※1 可観測性:常にシステムの状態を観測し、障害時の即時原因特定につなげるアプローチ
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