2023年03月28日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、再生可能エネルギーの発電量予測や需給管理を支援するクラウド基盤「ReRAS(リーラス、Renewable Resource Aggregation System)」を開発し、伊藤忠商事株式会社(代表取締役社長 COO:石井敬太、本社:東京都港区)と共同で実施している「再生可能エネルギーの主力電源化に向けたアグリゲーションビジネスの実証」に採用しました。
カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現には、再生可能エネルギーの主力電源化が大きな役割を担っています。そのためには、再生可能エネルギーの電力市場への統合を進めることが重要とされており、発電事業者や需要家は電力の需給状況や市場価格を把握して適切な需給管理を行うことが求められます。また、電力市場と連動した買取制度であるFIP(Feed-in Premium)の導入に伴い、再生可能エネルギーの発電事業者自らが需給管理の責任を担うため、需給管理を代行するアグリゲーションビジネスに注目が集まっています。
ReRASは、再生可能エネルギーの発電量予測を行い、電力を束ねて売電するアグリゲーターや発電事業者による需給管理および電力取引を支援するクラウドサービスです。CTCの再生可能エネルギーに関する技術的な知見を背景に、太陽光・風力発電所における発電量の予実データや気象予測データに基づき機械学習を活用した発電量予測モデルを構築し、電力取引スケジュールに適した発電量予測を行います。予測データを活用した日々の電力の取引情報を蓄積・分析して、アグリゲーションビジネスのPDCAサイクルを回しながら、再生可能エネルギーの変動リスクのマネジメントを支援します。
CTCは、エネルギー分野で20年以上にわたり、再生可能エネルギー事業開発の技術コンサルティングサービスを提供しており、風力・太陽光発電の出力予測に関する技術開発を手掛けてきました。2021年からは、伊藤忠商事と再生可能エネルギーの主力電源化に向けたアグリゲーションビジネスの実証を開始し、これまで継続的に開発してきた発電量の予測アルゴリズムをアグリゲーションビジネス向けに最適化してReRASを開発しました。
今後は、最先端のデジタル技術に、これまで培ってきたシミュレーションや最適化などの科学工学分野の知見を加え、ReRASの更なる機能拡充を図ります。ReRASを起点として国内における再生可能エネルギーアグリゲーションビジネスの活性化を目指し、再生可能エネルギー発電事業者やカーボンニュートラルを目指す需要家企業への支援を通じて、脱炭素社会の実現に貢献します。
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