2024年10月03日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:新宮 達史、本社:東京都港区、略称:CTC)は、申し込みから最短10営業日で風力・太陽光発電所の発電量を予測するサービス「E-PLSM Forecast(エプリズム フォーキャスト)」の提供を開始します。発電計画や運用計画に活用できる予測データで、再生可能エネルギーの利用拡大を図る企業や、電力を束ねて売電するアグリゲーター、発電事業者向けに展開し、3年間で300件の受注を目指します。
カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの更なる導入が各企業にも求められています。しかし、風力発電や太陽光発電は、天候の変化により発電量が大きく変動するため、発電事業者やアグリゲーターなど多くの企業で、電力の安定供給や収益の安定化につながる正確かつ迅速な発電予測が重要になっています。
E-PLSM Forecastは、再生可能エネルギーの発電量について数時間から10日先までの予測データを提供するサービスです。風向風速、日射強度、気温などの気象情報に加えて、風力・太陽光発電所の発電実績や設備の諸元などの情報を利用して予測します。従来、提供までに数か月必要だったオーダーメード型の発電量予測サービスの仕様を新たに体系化し、短期間で予測データを入手できる「Express」、「Standard」、「Premium」の3つのメニューを用意しました。
Expressは、発電実績データが得られない発電所を保有しているお客様向けのメニューで、発電所の設備情報と気象予報データをもとに最短で10営業日で予測データを提供します。本格的な予測を判断するためのトライアルでの利用も可能です。Standardは、お客様の発電実績データをAIで解析し、より高精度な予測を行います。Premiumは、オンラインで発電実績データや稼働情報を受け取り、リアルタイムで予測を更新するサービスです。発電計画の精度を更に高めて、電力の需給バランスにおけるリスク軽減に役立ちます。
どのメニューでも複数の数値予報モデルを利用しており、「目先の予測精度を重視した予測」や「長期的な予測」などの様々な予測ニーズに対応可能です。
E-PLSM Forecastの予測データを活用することで、再生可能エネルギーの発電における電力供給量を事前に予測でき、不足が見込まれる場合の他電源の調達といった準備を先んじて整えることができます。また、発電事業者やアグリゲーターによる発電計画の作成、発電所の停止を伴う保全やメンテナンスなどの運用計画の策定にも活用できます。
CTCは、30年近く再生可能エネルギー事業開発の技術コンサルティングサービスを提供しており、風力・太陽光発電の出力予測に関する技術開発を手掛けるとともに、再生可能エネルギーなどの利用を管理・可視化するIoTクラウドサービス「E-PLSM」を開発し、多くの企業に提供しています。これまでの長年のサービス提供で培った経験とノウハウをベースに、今回E-PLSM Forecastを開発しました。
今後CTCは、電力市場の価格予測や発電計画値の作成支援などのサービスも提供し、再生可能エネルギーの活用を促進してカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
E-PLSM Forecastのサービスメニュー
Express | Standard | Premium | |
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特徴 | 発電所の設備情報や気象予報データから発電量を予測 | お客様の発電実績データを活用した予測モデルを構築 | オンラインで発電実績データや稼働情報等を受領し、リアルタイムで予測を更新 |
お客様の発電実績 データの利用 |
なし | あり | あり |
提供データ | 1時間毎に更新、最大10日先までの発電量予測データ | ||
サービス提供までの 期間 |
10営業日 | 20営業日 | 要ご相談 |
- ※発電所の種類(風力・太陽光)、モデル、発電所の規模、風車本数によりご提供価格が異なります。
E-PLSM Forecastの提供イメージ
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