CTC、Vyatta社と国内初のディストリビュータ契約を締結

クラウド事業者向けソフトウェアルータ製品の販売と保守サービスを開始

2011年06月01日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥田陽一)は、Vyatta Inc.(ヴィヤッタ、本社:米国カリフォルニア州、CEO:Kelly Herrell)と国内で初めてディストリビュータ契約を締結し、クラウドサービスを提供するデータセンター事業者やサービスプロバイダを中心に、汎用コンピュータ及び仮想化環境で稼働するソフトウェアルータ製品の販売および保守サービスの提供を、6月1日より開始します。価格は保守サービス込みで1年間あたり18万9千円からで、今後3年間で、15億円の売上を目指します。

近年、仮想化技術によるシステム統合が進展し、サーバの集約伴い、ネットワークの負荷軽減やセキュリティ強化の必要性が増しています。このような環境、状況の変化に素早く対応できる柔軟性と拡張性をかね備えたネットワーク製品が求められています。

Vyatta社のルータ製品は、ルーティング、ファイアウォール、VPNなどの機能を1パッケージで実装したソフトウェアで、オープンソースソフトウェアをベースとしています。通常、ルーティング等を行うネットワーク製品は、必要なアプリケーションを専用のハードウェアに搭載した形で提供されますが、Vyatta製品は、汎用のコンピュータと仮想化環境をプラットフォームとしたソフトウェア型のネットワーク製品になります。
x86ハードウェアをサポートし、仮想化環境ではVMware ESXサーバ、Citrix Xenサーバなどでの使用が可能です。Vyattaを搭載するサーバのCPUやメモリーなどのリソースを増強することで、ネットワークのパフォーマンスも向上させることができ、かつ、一台のハードウェアで仮想化技術を使用して複数のルータを稼動させることによって、ラックスペースや消費電力の削減にも寄与します。
また、Vyatta製品のAPIを用いることで、ファイアウォールやポート変換などの設定を自動化することもでき、クラウド環境でのルータやファイアウォールの導入・設定に要する作業工数を最大で90%削減できます。IPv6にも対応しており、IPv4枯渇問題へのシステム対応でも活用可能です。
IaaS/PaaSなどの各種クラウドサービスを提供する企業は、Vyatta製品を使用することで、ユーザーからのルーティング、ファイアウォール、VPNの構築依頼に対し、即座に対応できるオンデマンド型のネットワークサービスの提供も可能です。

CTCは、これまで国内外の有力ITベンダー企業とパートナーシップを築いており、その実績が認められ、今回のディストリビュータ契約の締結に至りました。今後、クラウドサービスを提供するデータセンター事業者やサービスプロバイダをはじめ、コストを抑えつつシステムの仮想化や自動化に取り組む企業に対して、Vyatta製品を積極的に営業展開していきます。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

Webフォームからのお問い合わせ新しいウィンドウで開く

現在掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

  • このページについてツイッターでツイート(新しいウィンドウで開く)
  • このページをフェイスブックでシェア(新しいウィンドウで開く)