2014年03月12日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、トッパン・フォームズ株式会社(代表取締役社長:櫻井 醜、本社:東京都港区、以下:トッパンフォームズ)のデータセンターの移転を全面的に支援し、第1回目の大規模システムの移設が終了しました。CTCでは、引き続き新データセンターへの完全移行に向けて、トッパンフォームズを支援していきます。
トッパンフォームズは、ビジネスフォーム、データ・プリント・サービスなど、印刷物と電子ドキュメントの融合や、RFID・ICなどの情報メディア、プリンテッド・エレクトロニクス技術を応用した製品開発など、「情報」を核とした様々な事業を展開しています。トッパンフォームズでは、事業インフラの拡大とセキュリティ強化および事業継続性対策(BCP)強化のため、ビジネスの根幹を担うITシステムの稼働環境を、トッパングループ・データセンター※1へ移転することを決定し、データセンター移転計画の策定を開始しました。
CTCは、自社でデータセンターを保有・運営する強みを活かし、コンサルティングからIT-BCPの構築、保守サポート、運用まで、事業継続を支援する様々なサービスを提供しています。また、他社に先駆けた先進的な取り組みとして、複数のデータセンターを仮想化し統合するソリューション「自律型データセンター(Autonomous Datacenter)」※2の実証実験を国内外で実施し、オンプレミス型のソリューションとして提供をしています。
トッパンフォームズのデータセンター移転にあたっては、CTCの「自律型データセンター」のコンセプトや技術要素を基に、新しいITインフラの全体構想や移転方針などの計画策定を支援し、内部・外部ネットワークや新規IT基盤構築、および移行作業の総合的なサービスを提供しました。トッパンフォームズでは、新しく構築されたITインフラにより、データ処理の速度や品質向上などによるITサービス品質の向上が期待され、従来個別化されていたバックアップ環境の統合化などによるBCP強化が図られました。
トッパンフォームズからは、CTCの計画段階のコンサルティングからサービス提供できる総合力やマルチベンダー力が評価されました。
CTCは、今後も、トッパンフォームズの各事業のサービス品質の向上、よりスピーディーな事業展開を、IT戦略パートナーとして支援していきます。
今回の発表について、トッパンフォームズからコメントを頂いています。
トッパンフォームズは、この度の伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 (CTC) の「データセンター移転プロジェクト」の総合的な支援を心より感謝します。弊社のビジネスフォーム、データ・プリント・サービス事業などを支えるミッションクリティカルなシステムの移設、ネットワーク移行をトータルプロデュースし、限られた時間の中で計画通り実行し第1回目の大規模移転を成功に導いたことを評価します。
今後も、CTCからビジネスパートナーとしての高い技術力を活かした最良の提案を期待します。
トッパン・フォームズ株式会社
取締役 IT統括本部長
金子 俊明
- ※1 トッパングループ・データセンター: 2013年10月に竣工したトッパングループの基幹システムが集約、集中管理される都市型データセンター。高効率の空調設備、きめ細かな温湿度管理などにより、サーバ設置エリアでエネルギー効率の指標PUE値1.45以下を目指すなど、省エネルギー化の面でも、先端を走れる最新鋭のデータセンターです。PUE値とは、データセンター全体の消費電力をIT機器の消費電力で割ることで求められ、値が小さいほどIT機器に使われる割合が高く、電力効率が良いことを示します。
- ※2 自律型データセンター(Autonomous Datacenter): 遠隔地にある複数のデータセンターを、仮想的に1つのITインフラとして統合する、CTCが推進しているコンセプトです。ソフトウェアでクラウド環境を制御するSDI(Software-Defined Infrastructure)技術により、データセンター内のサーバ、ストレージ、ネットワーク等の各ITリソースを自動的に管理し、災害時のスムーズなサービス継続や、複数のデータセンターの余剰リソースを組み合わせた、堅牢なシステムを実現します。また、クラウド環境のリソースの自動的な増減や、障害時の再起動の機能により、少人数の運用でシステムの性能や品質を保つことができます。
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