CTCSP、日本で初めてFTTH網を利用した4K映像の伝送実験に協力

大阪マラソン2014における伝送実験の環境構築・運用支援を実施

2014年11月11日 シーティーシー・エスピー株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)のグループ会社で、IT関連機器やソフトウェアの販売を行うシーティーシー・エスピー株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:櫻庭 愼一郎、略称:CTCSP)は、10月26日に開催された大阪マラソン2014で株式会社ケイ・オプティコムが実施した4K映像伝送実験のシステムを、エレメンタルテクノロジーズ社(以下:エレメンタル社)の、映像や音声を配信するライブエンコーダー※1 製品「Elemental®Live」を用いて設計・構築しました。本伝送実験では、国内で初めてFTTH(家庭向け光ファイバー)網を利用し、フィニッシュ地点で撮影した4K映像を、パブリックビューイング会場に設置された4Kテレビに、CATV(ケーブルテレビ)放送、BSデジタル放送、地上デジタル放送に対応した形式で生中継しました。

4Kは、映像が美しい一方、データの容量が大きく、データを圧縮するH.265/HEVCは従来の圧縮方式であるMPEG2やH.264よりもアルゴリズムが複雑であるため、エンコーダーの処理負担は大きくなります。そのため、画像の変換処理を、ネットワークを通じてほぼリアルタイムで実現するライブでの利用が課題となっていました。

今回の伝送実験で用いた映像や音声を配信するライブエンコーダー製品Elemental Liveは並列処理能力に優れたGraphic Processing Unit(GPU)※2 を使用した独自開発のH.265/HEVCコーデックにより、4K/60p映像のライブ変換を実現しています。Elemental Liveは、地上デジタル放送方式の17Mbps以下まで4K/60pの映像を圧縮できます。

CTCSPは、3年前からエレメンタル社とともに4K映像のH.265/HEVCエンコードに取り組んでおり、今回の伝送実験でも4KのH.265/HEVC再生STB※3 の開発支援、システム構築、運用支援を行いました。今後も、エンコーダー製品の更なる拡販と信頼性の高いシステムの提供を行い、家庭用の4Kテレビにおける4K映像視聴環境の実現に向けた活動を支援し、4Kの更なる普及に貢献していきます。

また、CTCSPは11月19日から3日間幕張メッセで開催される「InterBEE2014」に出展し、Elemental Liveほか、エレメンタル社製品のデモンストレーションを実施する予定です。会場では、新製品である配信プラットフォーム構築ミドルウェア「Elemental Delta」もご紹介します。

イベント出展概要

名称 InterBEE 2014
日程 2014年11月19日(水)-21日(金)
場所 幕張メッセ ホール5  ICT/クロスメディア部門
詳細 http://www.inter-bee.com/ja/

シーティーシー・エスピー株式会社について

1990年4月に設立されたシーティーシー・エスピー株式会社(略称:CTCSP)は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のグループ会社です。世界各国の最先端のIT企業とのパートナシップに基づき、企業内インフラのみならずクラウドインフラに必要不可欠な製品および独自ソリューションを国内のお客様にお届けいたします。
  • ※1 ライブエンコーダー:リアルタイムの映像を実時間で、H.264やH.265/HEVC等の符号化方式を使ってデータ圧縮を行う製品。
  • ※2 Graphic Processing Unit(GPU):主に画像処理に使用される半導体。中央処理装置(CPU)より高い処理性能だが、処理を行う際にプログラムの専用言語を開発する必要がある。
  • ※3 STB:セットトップボックスの略。CATV放送や地上波テレビ放送などの放送信号を受信して、一般のテレビで視聴可能な信号に変換する装置。

本件に関するお問い合わせ先

シーティーシー・エスピー株式会社
テクニカルソリューション本部
ソリューション企画推進部

E-Mail:sp-press@ctc-g.co.jp

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