2013年04月23日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、北米を中心にM2Mソリューションを展開するILS Technology LLC.(CEO:Fred Yentz、本社:アメリカ フロリダ州、以下:ILST社)のM2Mプラットフォーム基盤技術と、CTCのシステム構築、運用ノウハウを組み合わせたM2Mプラットフォーム「deviceWISE™」のトライアルサービスを本日より開始します。トライアルサービスでは、遠隔から必要なデータを収集し管理する仕組みをクラウドシステムで提供します。
CTCは、M2Mに必要となるデータ収集や機器の制御またはデータ蓄積といった基本機能を備えたM2MプラットフォームdeviceWISE™のクラウドサービスの提供を昨年7月から行っています。大容量データ通信やクラウドサービスが普及する中、M2Mへの関心が高まっていますが、データ収集やデータの分析・加工、機器の制御を行うために、専用システムを独自に開発することが多いのが現状です。
deviceWISE™は代表的なプロトコルに対応したデータ収集機能を持っており、個別プログラムの開発が不要であること、更に企業で利用されている既存のデータベースやアプリケーションシステムとの連携が容易であることから、短期間で高品質のM2M環境の構築が可能です。
建設業や製造業の企業を中心に、時間とコストをかけずに小規模からM2Mクラウドサービスを導入したいという要望や、導入に伴う技術検証を行いたいという要望が多くなってきたため、トライアルサービスを提供することになりました。
データを取得するためのセンサ・機器、集めたデータを集約するデータベースや表示・分析するためのアプリケーションはお客様が用意し、CTCはデータを取得したいセンサ・機器から、指定したデータベースやアプリケーションにデータを転送する仕組みをクラウドサービスで提供します。
deviceWISE™のクラウドサービスを利用することで、従来は社内ネットワーク環境でしかできなかったデータの閲覧・管理が、インターネット回線などの利用により社内ネットワーク環境以外からもできるようになります。今後は、建設会社やビル工事会社で、スマートコミュニティやスマートグリッドビジネスを見据え、建物のエネルギー管理システムや空調や照明などの管理も含めたビルディングオートメーションシステム、設備管理システムなどの検証を行う予定です。
最初のトライアルとして、工場の生産装置などの稼働情報を管理・制御する用途などに利用されるFAコンポネントの開発・製造大手である三菱電機株式会社(以下:三菱電機)にて、deviceWISE™のクラウドサービスを利用することで、三菱FA製品「MESインタフェースIT」 を使用した製造業の生産現場と生産管理のデモシステムでデータ収集する用途の検証を4月から開始しました。
現在、deviceWISE™はILST社のデータセンターを利用し、クラウドサービスを提供していますが、今回のトライアルサービスを通して、サービスの検証を行い、更なるサービス拡充を目指します。
M2Mトライアルサービス フロー図
トライアルサービスの提供期間・コストについては、案件ごとに個別にご相談させていただきます。
ILS Technology LLCについて
ILST社は、既に全世界で250社を超える企業のM2Mシステムにプラットフォームを提供しており、製造メーカの生産管理システムや設備の遠隔モニタリング等、業界で最も包括的なM2M構築プラットフォームを確立しています。産業用オートメーションシステムを製品展開する国内外のメーカへの導入実績も豊富にあります。
- ※ deviceWISE™は、ILS Technology LLC. のM2Mプラットフォームの登録商標です。
- ※ MESインタフェースITは、MELSEC-Qシリーズをプラットファームとした生産現場とITインフラとの連携をシームレスに実現する三菱電機のFA製品です。
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