CTCSP、関西テレビのハイブリッドキャストを活用した4K映像のライブ動画配信実験に協力

映像や音楽を配信するライブエンコーダーシステムを構築

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2016年06月29日 シーティーシー・エスピー株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)のグループ会社で、IT関連機器やソフトウェアの販売、構築を行うシーティーシー・エスピー株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:櫻庭 愼一郎、略称:CTCSP)は、関西テレビ放送株式会社(以下:関西テレビ)が実施した、放送通信連携サービス「ハイブリッドキャスト」を活用したテレビ向けMPEG-DASH※14K動画配信の実証実験に協力しました。実証実験は、6月7日開催の「カンテレ テクニカルフェア 2016」で実施し、CTCSPは、エレメンタルテクノロジーズ社(以下:エレメンタル)の「Elemental®Live」を使用して、映像や音声を配信するライブエンコーダー※2のシステム構築と技術支援を提供しました。

ハイブリッドキャストは、インターネット通信との連携で、放送中の番組に関連する付加情報を放送と同時に表示し、視聴者のニーズに合った視聴を可能にする新しいサービスです。従来のデータ放送は、電波の帯域による制限があるため、扱えるデータは文字情報や静止画などの少量のものに限定されていますが、ハイブリッドキャストはインターネットに接続したMPEG-DASHプレイヤーを利用することで、4K動画と合せて大量のデータを扱うことができます。

今回の実験は、ハイブリッドキャストで既に実績のあるMPEG-DASH方式を使った4K VOD※3の他に、4Kのライブソースをハイブリッドキャスト向けに動画配信したことが特徴です。システム構築には特別な専用機材は用いず、汎用的なVPNルーターや家庭にあるブロードバンドルーターなどを利用しており、実用に近い環境で行いました。この実験によって、テレビ局の4Kサービス提供でのハイブリッドキャストの有効性が実証できました。

CTCSPは2011年からエレメンタルのライブエンコーダーの取り扱いを開始しており、日本国内での構築や保守サポートサービスを提供しています。今後も実証実験を通して得た知識やこれまでの販売経験を活かし、エンコーダー製品の更なる拡販と信頼性の高いシステムをお客様に提供します。

シーティーシー・エスピー株式会社について

1990年4月に設立されたCTCSPは、CTCのグループ会社です。世界各国の最先端のIT企業とのパートナシップに基づき、企業内インフラのみならずクラウドインフラに必要不可欠な製品および独自ソリューションを国内のお客様にご提供します。

  • ※1 MPEG-DASH:ISOが定めるストリーミングの国際標準規格のひとつ。HTTPプロトコルを使用したインターネット向け動画配信プロトコル。DASHとはDynamic Adaptive Streaming over HTTPの略。
  • ※2 ライブエンコーダー:リアルタイムの映像を実時間で、H.264やH.265/HEVCなどの符号化方式を使ってデータ圧縮を行い、ネットワークへ配信する製品。
  • ※3 VOD:ビデオ・オン・デマンド(Video On Demand)。視聴者が観たい時に様々な映像コンテンツを視聴することができるサービス。

本件に関するお問い合わせ先

シーティーシー・エスピー株式会社
ソリューション企画推進部

TEL:03-5712-8070
E-Mail:sp-press@ctc-g.co.jp

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