CTC、CACの年金管理パッケージ・サービス「Micmari」のビッグデータ基盤を構築

年金管理の高速なビッグデータ処理基盤としてHadoopディストリビューション「MapR」を採用

2014年12月22日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、以下:CTC)は、株式会社シーエーシー(代表取締役社長:酒匂 明彦、本社:東京都中央区、以下:CAC)が提供する年金管理パッケージ・サービス「Micmari(みくまり)」のクラウドを活用したビッグデータ基盤を、オープンソースの分散処理基盤であり、企業での活用を目的に設計されたマップアール・テクノロジーズ(以下:MapR社)のHadoopディストリビューション「MapR」で構築しました。

CACは、信託銀行向けに多くの年金システムを構築してきた実績とノウハウを活かし、制度変更等に伴い増大するシステム維持管理コストの削減や、制度変更等への迅速な対応を可能とする年金管理パッケージ・サービスMicmariの提供を行っています。Micmariは、企業、基金や受託機関等の企業年金の関係団体が同一のプラットフォーム上で年金管理を行うことができ、受託機関や基金の固有の戦略的な機能について、カスタマイズが容易なWebサービスです。CACでは、サービス提供にあたり、管理人数次第では数テラバイトにも及ぶ大量データを安全かつ迅速に処理ができ、急激な計算量の増加にも柔軟に対応できる基盤を求めていました。

今回、CTCが構築したMicmariのビッグデータ基盤は、金融サービスや小売業など、グローバルで500社以上の提供実績がある米MapR社のHadoopディストリビューションを採用しています。MapRは、オープンソースの分散処理ソフトウェアであるHadoopを独自に強化し、パフォーマンス、高可用性や耐障害性の向上とデータ保護などの追加機能により運用性も向上させた企業での使用に適した製品です。MapRの採用により、CACは、初期コストや運用コストを抑えて、バッチ処理時間の短縮とそれに伴うシステム利用可能時間帯の拡張等、より高品質で柔軟なサービス提供を実現することができました。
また、Micmariは、ITインフラから運用・保守までを提供するCTCの独自クラウドサービス「ElasticCUVIC」上で稼働しており、CTCはCACと共同で、ビッグデータに特化したCTCの検証施設「Big Data Processing Lab(BPL:ビッグデータ・プロセッシング・ラボ)」を使用して、MicmariとElasticCUVICにMapRを組み合わせた事前検証も行いました。
今後もCTCは、CACが提供するMicmariの機能拡充に伴い、クラウドサービスやビッグデータサービスの提供のノウハウを活用し、お客様を支援していきます。

株式会社シーエーシー(CAC)について

企業の情報化戦略・計画に関するコンサルティングからシステムの設計・構築・導入・運用管理・保守まで、情報システムに関する一貫したサービスや、ITを活用し企業のビジネスプロセスを遂行するBPO/BTOサービスを提供しています。

Micmariについて

企業年金における加入者管理や受給者管理等の業務を実施している、一般企業、企業年金基金、および信託銀行・生命保険会社等の受託機関を対象とした、CACが提供する年金管理パッケージ・サービスです。
同じくCACの製品であり、HadoopアプリケーションをGUI支援により容易に開発することができる「AZAREA-Cluster」を用いて開発しています。

マップアール・テクノロジーズについて

MapR社は、Hadoopを駆使し、ミッションクリティカルかつリアルタイムな業務利用を支援する、エンタープライズグレードのHadoopとNoSQLを提供しています。HadoopディストリビューションであるMapRは、1つの統合ビッグデータ・プラットフォームの中で、かつてない安定性と使いやすさ、そして世界最高速レベルの処理性能を実現しています。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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