2015年03月19日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、データの高速な読み書きによって、大量のデータ管理に貢献するオールフラッシュストレージを提供する米SolidFire, Inc.(Founder and CEO:Dave Wright、本社:米国コロラド州ボルダー、以下:ソリッドファイアー)と販売代理店契約を締結し、本日から同社のオールフラッシュストレージSFシリーズの提供を開始します。大規模なデータを取り扱う企業やクラウドサービス事業者、金融機関を中心に提供します。保守サポートを含め3年間で5億円の売上を目指します。
クラウドサービス事業者が提供するクラウドサービスでも、企業内で利用するプライベートクラウドでも、ハードウェアやソフトウェア、データベースなどを複数の企業や部門で共有するマルチテナント方式のクラウドが普及しています。マルチテナント方式では、システム統合された複数の仮想サーバからストレージへのアクセスが集中し、一つの仮想サーバの高負荷なデータ処理が他の仮想サーバの処理にも影響することから、ストレージの性能がシステム全体のパフォーマンスを劣化させる要因の1つになっています。
ソリッドファイアー社のSFシリーズは、テナントや利用部門、アプリケーションごとにデータの入出力量を制限し、必要となる性能を管理することで、マルチテナント方式での使用に対応したストレージです。ストレージへの負荷や使用量が管理できるため、パフォーマンスの安定性向上に加えて、導入前のサイジングや将来の増強の見通しも容易になります。また、高速での読み書きを実現するフラッシュメモリの使用や利用状況に応じて筐体をまたいだスケールアウト機能により、クラウドサービス事業者が提供するクラウドサービスの品質向上に貢献します。
CTCは、これまでのクラウドサービスの提供や仮想化技術を使用した大規模なプライベートクラウドの構築で培ったノウハウを活用し、SFシリーズの販売からシステム構築、保守サポートまでトータルに提供します。また、SFシリーズはクラウドOSであるOpenStackとも連携しており、CTCで既に先行しているOpenStackに関する取り組みと合わせて、自動化された柔軟なシステムインフラを提供して行きます。
SFシリーズの特長
- テナント・利用部門ごとの需要に合わせたQoS※1の設定
ボリューム、テナント・利用部門、アプリケーションごとにパフォーマンスと容量を管理。 - 使用状況に応じてスケールアウトが可能
ストレージを積み増すだけで容量とパフォーマンスをスケールアウト可能。スケールダウンも容易で、1つのストレージシステムで、最小4ノード(35テラバイト、20万IOPS※2)から最大100ノード(3.4ペタバイト、750万IOPS)まで対応。 - OpenStackと連携し、クラウド上での運用管理を向上
クラウド基盤ソフトウェアOpenStackと連携し、OpenStack上の運用管理ツールからRESTベースのAPI(Application Programming Interface)を介した運用を実現。
ソリッドファイアー社について
ソリッドファイアーは次世代データセンターのオールフラッシュ型ストレージシステムのリーダー企業です。ボリューム単位のサービス品質(QoS)制御機能を備えたソリッドファイアーのオールフラッシュ型アーキテクチャにより、お客様は共有インフラストラクチャであっても数千件規模のアプリケーションに対してストレージのパフォーマンスを保証することができます。この機能とインラインのデータ削減手法、およびシステム全体にわたる自動化を組み合わせ、従来のディスク型や基本的なオールフラッシュ型ストレージシステムと比較して設備投資と運営費用を大幅に削減しています。
- ※1 QoS(Quality of Service): 機器やシステムが外部に提供するサービスの品質を確保すること。
- ※2 IOPS(Input/Output Per Second): ハードディスクなどの記憶装置の性能指標の1つで、1秒間に読み込み・書き込みできる回数。
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