CTC、マルチ仮想データセンター環境での実証実験を開始

将来的なサービス化を見据え、企業の遊休資産の活用と災害対策に対応

2012年05月21日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、代表取締役社長:奥田陽一、本社:東京都千代田区)は、複数のデータセンターを仮想的に1つのデータセンターとして利用するマルチ仮想データセンターのサービス化に向け、実証実験を開始します。実証実験は、CTCが横浜と神戸に保有するデータセンターをつなぐセンター間ネットワーク基盤を利用したマルチベンダー環境での国内初の例となります。企業がグローバルレベルで、保有する情報資産を有効利用でき、災害対策も実現する、新しいデータセンターの利用形態として先進的な取り組みです。

CTCが行うデータセンター連携

CTCは、仮想化・統合化案件にいち早く取り組み、クラウドビジネスを全社的に推進してきました。データセンターをクラウドサービス提供の拠点と位置付け、仮想化ホスティングサービス「TechnoCUVIC DRサービス」など、様々なサービスを開発・提供すると同時に、インフラ整備を進めてきました。

先般、CTCが保有する5つのデータセンター間で、インターネットを介さずセキュアに接続し、大規模/高可用性のマルチセンターシステムを構築し、全拠点でのデータセンター連携が完了しています。

仮想グローバルデータセンター実現に向けた取り組み

お客様のグローバル展開を見据え、CTCはお客様のグローバルデータセンター構想の実現に向け様々な取り組みを行っています。仮想グローバルデータセンターとは、国ごとに離れた複数のデータセンターを仮想化技術を用いて1つのデータセンター化を行う取り組みです。企業の遊休資産を効果的に利用するとともに、国レベルでの災害にも対応できるだけでなく、情報システムが統合化され、一元管理することができるようになることから、運用コストの削減も期待されます。

実証実験の概要

今回の実証実験では、実際に関東圏(横浜)と関西圏(神戸)にあるCTCのデータセンターを利用した検証を行います。異なる複数拠点のネットワークを1つのネットワークとして連携する技術であるL2の延伸、物理サーバ上に仮想的なサーバを提供するサーバ仮想化、複数の拠点にまたがる仮想ストレージ空間を実現するストレージフェデレーションといった技術を採用します。自社が保有するマルチベンダー環境の総合検証センター、テクニカルソリューションセンター内での技術検証を5月から開始し、夏を目処に拠点間での実証実験を開始する予定です。

将来的には、CTCが保有するデータセンターをベースに、強みとするマルチベンダー対応の仮想化・統合技術に、L2の延伸とストレージフェデレーションという新しい技術を組み合わせ、CTCの独自サービスを提供予定です。

CTCでは、今回の実証実験結果をもとに、お客様独自システムのマルチ仮想データセンターの実現から、自社のクラウドサービスでのマルチ仮想データセンター化まで、よりきめ細やかに、多様なお客様のニーズに対応していきます。

実証実験の概要(離れた拠点を、L2の延伸とストレージフェデレーションで連携)

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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