CTC、東洋大学の仮想デスクトップ環境を構築

ゼロクライアント端末による保守の簡略化と高速ログインを実現

2013年09月25日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、学校法人東洋大学(以下:東洋大学)の仮想デスクトップ環境を構築しました。2012年の創立125周年を機に、白山キャンパス内のPC教室と図書館で使用しているPCをゼロクライアント端末に置き換え、820台の仮想デスクトップ環境を導入しました。

東洋大学のPC教室では、授業ごとに学生が一斉にログインとログオフを行うため、実際に利用できるまでに最大15分程度の時間がかかっていました。また、PC教室は利用率が高く、端末に障害が発生した場合に保守対応の時間が取りにくいことや、台数が多いためパッチ適用やアプリケーション更新などの管理者負担も大きな課題でした。そこで、東洋大学ではCTCの仮想デスクトップ方式によるゼロクライアント端末を導入する提案を採用しました。

ゼロクライアント端末とは、仮想デスクトップ環境向けに機能を最小化し、OSなどは搭載せずに極限までハードウェアにインストールするソフトウェアを減らした端末です。ゼロクライアントでは、ユーザーは必要に応じてクラウドにある仮想デスクトップ環境と作業データを呼び出し、Webアプリケーションを使って作業を行います。ゼロクライアントでは仮想デスクトップ環境の画面転送用に特化した専用OSを利用し、限られたソフトウェアしかインストールされないためセキュリティ性が高くなっています。

仮想デスクトップ環境には、シスコシステムズ、ヴイエムウェア、EMCジャパン各社の製品を採用、統合サーバ基盤、統合仮想基盤、統合ストレージ基盤の3つの統合基盤でサーバとクライアント環境を集約して運用管理を一元化し、システム全体の可視化を可能にしました。仮想化環境に適したセキュリティ対策としてトレンドマイクロの製品を採用、ウイルス検索によってサーバ、ストレージに負荷が集中し性能が低下する問題を回避し、高速化を実現しています。

PC利用開始までの処理時間の短縮化を実現するため、CTCでは豊富な構築・運用実績を基に機器の最適なサイジングを行い、高速チューニング手法を組み合わせ、ドメインへのログインから利用開始までの高速化を実現しました。OSやディスクのないゼロクライアント端末を使用することで障害発生頻度を抑制、障害発生時も予備機と交換するだけで継続して利用することが可能です。また、システム更新時もサーバ上のマスターイメージの更新と配信のみとし、端末ごとの作業を無くすことで管理者負担を減らしました。

CTCが設計・構築した仮想デスクトップ環境は、2013年度から本格的な稼働を開始しており、現在は仮想化基盤の運用を支援するITインフラマネジメントサービス「RePlavail」も東洋大学に提供しています。東洋大学では、今回の導入経験を活かして、複数のキャンパスに分かれて存在する事務PCにおいても、ゼロクライアントを使用した仮想デスクトップ環境の導入を目指しています。CTCはITにおけるビジネスパートナーとして、今後も東洋大学のシステム構築を支援していきます。

システム概要図

システム概要図

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