製造業のGXに向けたデジタルツインソリューションを提供

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（代表取締役社長：柘植一郎、本社：東京都港区、略称：CTC）は、製造業のGXに向けたデジタルツインソリューションの提供を本日から開始します。工場の環境をコンピュータ上に再現してシミュレーションを実施し、生産におけるGHG（Greenhouse Gas、GHG）排出量や消費電力などの削減につなげるサービスです。併せて、運輸業向けに、株式会社ブレインパッドと協業し配送ルートを最適化して物流でのGHG排出量の削減を図る「配車・配送ルートの最適化サービス」の提供も開始します。

近年、地球温暖化や気候変動への対応のため、自社やサプライチェーンで発生するGHG排出量の削減を目的とした業務プロセスの変革に取り組む企業が増えています。製造業では、GHG排出量を削減しながらも納期遅延を発生させない最適な生産計画の策定や環境対応に関連したコストパフォーマンスの良い設備投資などが課題となっています。

今回提供を開始する製造業向けのサービスは、工場のGHG排出量の削減を目的として、生産計画や各工程のGHG排出量、ピーク時の消費電力などの情報をもとに、生産プロセスを再現したシミュレーションモデルをコンピュータ上に構築する「生産活動の最適化サービス」です。環境負荷を低減しながら生産効率を落とさない最適な生産ラインの設計や生産スケジュールの策定につなげることが期待できます。

また、運輸業の企業に向けて、株式会社ブレインパッドと共同で、配車・配送計画、気象データ、店舗や自宅にあるスマートメーターなどの情報から配車数が最小かつ最も効率の良い配送ルートのシミュレーションを行う「配車・配送ルートの最適化サービス」を開始します。物流を効率化することでGHG排出量、消費エネルギーの削減につなげるサービスです。

CTCは長年、科学工学の分野で最適化、プロセスシミュレーション、データ分析などに携わり、製造業における生産ラインや物流センターの人員配置、交通シミュレーションなどのサービスを様々なお客様に提供してきました。今回のサービスは、蓄積したノウハウをもとに企業のGHG排出量の削減やエネルギー利用の効率化などの技術支援を行うGXソリューションの一環です。

今後もCTCは、ITや科学分野の技術を活用して、製品ライフサイクル全体のGHG総排出量を示すカーボンフットプリント算定に関連したサービスの開発を含め、GXソリューションの更なるメニュー拡充を図り、脱炭素社会の実現に貢献していきます。