CTC、沖縄電力のグループ会社ファーストライディングテクノロジーのデータセンターにエネルギー利用の効率化サービスを提供

空気の流れを見直し、消費電力量で25%の削減を実現

2012年07月23日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、代表取締役社長:菊地哲、本社:東京都千代田区)は、沖縄電力のグループ会社でデータセンターサービス及びコンタクトセンターサービスを提供するファーストライディングテクノロジー株式会社(本社:沖縄県浦添市、代表取締役社長:上原稲一、以下:FRT)のデータセンター(以下iDC)に、電力エネルギーの効率的な利用を実現する「ITFM(アイティエフエム:IT Facility Management)サービス」を提供しました。これにより、FRTでは、25%の消費電力量の削減を実現しました。

長期化する電力不足を背景に、電力使用量の削減は全ての企業にとって共通の目標です。一般に、データセンターの電力消費量の約40%が空調などの冷却システムに使われていると言われており、データセンターの空調を効率化し、システムの運用における電力使用量を減らすことが課題となっています。

FRTは、2011年11月に「沖縄型グリーンIT実証実験」の計画を策定し、2012年3月まで実証実験を行いました。これは、iDCで空気の流れをコントロールすることによって、高温多湿地域でのiDCの省エネ効果を実証するものです。

CTCは、本計画に基づき調査解析を行い、FRTのiDCに対し、ITFMサービスを提供しました。

ITFMとは、CTCが、長年のシステム構築とファシリティ工事における実績をベースに、2006年から開始した、オフィスの移転・統合から新規構築までをサポートするサービスです。2007年には、データセンターの構築やサービス提供における20年の実績をベースに、サーバルーム設備のセキュリティ強化やエネルギー消費の効率化サービスを開始しました。CTCのグループ会社で運用・保守サポートを担うCTCテクノロジーが、工事・構築・作業を担当しています。

今回、CTCはFRTのiDCに対し、外気を活用した空調の効率性、冷気と熱気の混合による冷房の非効率性、空調機の性能等を調査・検証しました。検証した施策の中で、最も効果が期待される空気の流れの調整を行いました。FRTのiDCの3階部分に仕切り板を設置し、冷気と熱気を区切ることで冷房の効率を向上させ、電力消費量の25%の削減が実現しました。

今後も、CTCは、サーバルームの消費電力量の削減を検討している企業や、データデンター事業者に向けて、ITFMを提供していきます。

仕切り板設置のイメージ

仕切り板設置のイメージ

機器から出る排熱をカーテン等で囲い、効率的に冷却を実施

ファーストライディングテクノロジー株式会社について

ファーストライディングテクノロジー株式会社(FRT)は、沖縄電力のグループ会社でデータセンターサービス及びコンタクトセンターサービスを提供しています。沖縄県における情報通信産業の発展に貢献する事を目指し、設立されました。FRTデータセンター(iDC)は、地震の少ない沖縄(地震地域係数0.7、全国最小)に立地していますが、万が一の地震にも対応できるよう設計されています。また、沖縄電力グループならではの電力供給事業で培った保安技術を活かし、異なる変電所からの2系統受電、無停電電源装置、非常用発電設備などの停電への対策も設備されています。

ホームページ:http://www.firstriding.co.jp/

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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